使用する期間が短い
髪が生まれてから成長し、やがて抜け落ちるまでの間には、発生期・成長期・退化期・休止期という過程を経ていきます。この髪の一生にかかる期間は3~6年です。成長期の期間が一番長く、3~5年の間、髪は日々成長していきます。ところがAGA(男性型脱毛症)の場合、この成長期の髪が1年未満で退化していき、髪のボリュームが減った、髪が薄くなったという実感としてAGAに気が付くのです。髪が抜け、さらに新しい髪が発生するまで約半年間かかります。そのため、髪が薄くなったことで育毛剤や発毛剤を使用し始めても、1~2か月程度の使用期間では発毛の実感はほとんど得られません。それは、一度抜けてしまった髪が1~2か月程度の短い期間では生まれてこないからです。また細くなった髪も、短い期間ですぐに太く強い髪になるわけではありません。頭皮から皮膚内部に浸透した育毛剤の栄養分が毛乳頭に吸収され、やがて毛髪の栄養となるまでには1~2か月の期間では実感しにくいでしょう。中には2か月程度で効果が現れると謳う商品もありますが、一般的には、最低でも半年間は同じ育毛剤を使い続けなければ、発毛や育毛の実感が感じにくい、と言われています。人間の頭髪のサイクルは、数か月程度で終わるものではありませんので、それなりの時間が必要になります。
生活習慣の乱れ
育毛剤を使用しているから大丈夫と、好きなだけタバコを吸い、お酒を飲み、夜遅くまで起きて毎日睡眠不足。日々の食事はコンビニのお弁当とスナッ菓子ばかりで、外に出るのも億劫で運動不足。こんな生活を送っていると、いくら効果の高い育毛剤を使用してもあまり意味がありません。育毛剤は人間の髪が生まれて成長しようとする自然な力をサポートするものであり、一瞬で髪が生える魔法の薬ではありません。髪の栄養分を食品から摂取することで、髪はしっかりと生まれて成長することが出来ます。きちんとした食事や規則正しい生活で、髪が育つ環境を作っていかなければ意味がありません。いくら高価な育毛剤でも、万能ではありません。日々の生活をしっかりと管理することが大切なのです。
病気による薄毛や脱毛
育毛剤を使用する際に、皮膚が炎症を起こしたり頭皮表面が荒れていると、育毛剤(外用薬)の効果が十分に発揮できません。正常な皮膚でなければ育毛剤に含まれる薬効が皮膚内部に浸透しないのです。それどころか頭皮表面に何らかのトラブルが起こっていると、育毛剤の刺激で症状が悪化する可能性もあります。頭皮に赤みや湿疹などの異常がみられる時は、育毛剤の使用は効果がありませんので控えましょう。また、バセドウ氏病や橋本病に代表される甲状腺の病気や膠原病などの病気が、抜け毛や薄毛の原因となっていることがあります。他にも頭皮に白癬菌などの細菌が繁殖し、それが原因で抜け毛になっていることもあります。病気が原因による脱毛の場合、いくら育毛剤を使用しても効果が現われにくい、または症状が悪化してしまうなどのトラブルが発生する可能性もあります。育毛剤を使用する間に何か少しでも違和感を感じた場合は、直ちに使用を中止しましょう。また、病気以外にも個人個人の体質に差がありますので、Aさんに効果のあった育毛剤が、他人にも効果があるかどうかは分かりません。肌質や体調、体質、薄毛になった原因、性別などで使用後の結果にばらつきが起きることもあります。育毛剤を過信し、頼りすぎると思わぬ結果を招くことになりかねません。育毛剤に対して、あまりに過度な期待は持たない方が無難です。

